FXの基本的な仕組みを理解する上で非常に重要なポイントは、レバレッジです。レバレッジによって少ない証拠金の何倍もの取り引きを行えるようになるのです。たとえば1ドル＝106円のレートであれば、1万ドル買うには106万円が必要になります。しかし10倍のレバレッジであれば、10万6千円で間に合う計算です。

その際の不足分は、早い話が借金をして工面しているということなのです。ですからFX取り引きで大失敗をしてしまうと、理論的には大変な借金を背負ってしまうことになります。しかし、それではFX業者も困ってしまうことになります。業者も商売が出来なくなると大変ですので、ある一定レベルまで証拠金が減ると、自動的に決済する仕組みになっているのです。

つまりトレーダーが借金を背負う前に、強制終了にするのです。そうすれば借金で苦しむこともないのです。しかし、投資資金は大きく減ってしまうことになりますので、いずれにしても取り引きの失敗はトレーダーにはダメージとして残ります。ただし失敗した損失を取り戻そうとして、カードローンやキャッシングなどで投資資金を工面して、それで再びFX市場で取り引きを行ったらどうなるでしょうか。

確かに成功すれば目論見通りになります。しかし再び失敗したら、その時には間違いなく借金を背負うことになります。それゆえFXに限らず投資というものは、絶対に借金で取り引きしてはいけません。投資というものは、余剰資金で行うのが原則なのです。